068 私と『超看護のすすめ』

フラクタルの好きなコーヒーショップはタリーズ担当、のぞみです。
ドトールでこの記事を書き始めました。
よく飲むコーヒーはミスドのカフェオレです。ちなみにコーヒーは好きじゃありません。
と、いうわけで、通勤の合間にちょこちょこ読み進めてた『超看護のすすめ ナイチンゲールの復権とケアの哲学』読み終わったわけです。
2月から訪問看護師になりました。
って取り敢えず色んなところで言ってるんですけど、今は研修中です。そこそこ大きな企業に就職させて頂いたからでしょうかね、会社の成り立ち、理念からマナーとか接遇とか訪問時特有の心得みたいなものまで教わっている最中です。
『病院の常識は世間の非常識』
ってよく聞かない?
今回の研修でも結構言われた。
18で葬儀屋さんに就職したときにやりましたよ、マナー研修。名刺の渡し方とかお茶の出し方とか席順とかなんとかかんとか。
でも看護学校+看護師で約10年。
10年使わないスキル、なにもかもが忘却の彼方!な、わけです。
研修受けてて、一般常識って大切だなー、訪問看護師さんって利用者さんのお宅だけじゃなくて多職種で会議とかするもんなー、ってしみじみ思ってたわけです。
で、そんな一般常識とともに一般教養がないなー。って思うことがあるのね。
で、です。
今回読んだ本。
サブタイトルは『ナイチンゲールの復権とケアの哲学』じゃないですか。
皆さんご存じの通り、ナイチンゲール、ドチャクソお金と時間かけて語学だったり芸術だったり哲学だったり音楽だったり、なに?リベラルアーツっていうの?を学んでいる。教育ーーー!教養ーーー!!!
わたしは学生のときに看護覚え書を読むようにいわれて一度挫折した勢なんですけど。日本語で読めども肌で感じるあのイギリス人感……なんなら自分がdisられているのではないかと感じるあの感じとかさ、『あ……インテリ……、とてもインテリでいらっしゃる……』って感じるじゃないですか。
そんなナイチンゲール(私にとってはツンの極み)からデレを感じ取って悶えさせて頂きましたこの本で!
っていうか当時(学生のとき)読んだけどなんの印象も持たなかった補章が、こんなに素敵なこと語られてたって記憶が全然なかったんですよ。ハイハイ、看護覚え書……観察大事、環境整備大事、現代でも通じるよね。ってところしか習わなかったじゃないですか。みんな補章までキッチリやったの?
教えてよ~~~こんなに補償で素敵なこと語ってたって~~~聞いてないよ~~~!!!!!
本の中で一番始めに書かれているのは、『看護の詩』学について。
そのひとの生き方についての物語(ナラティブ)に、温度や湿度を持っていることを肌で感じる、感覚的な部分をナイチンゲールがめちゃくちゃ大切にしていたことがわかって鳥肌が立つ思いでした。
その後本の中では日本がまだ、光と闇が明確に別れてなくて、生と死が溶け合っていて、自分と他人の距離がもっと近かった時代や土地について、その境界が曖昧だったことについて、小説とか、詩とか、そういうのを引用しながら“そのひとの物語”を明らかにしていく。
(坂口安吾ーーーー!!!)
(好きだーーーーーーー!!!!!)
その肌触りとか、質感とか、すごく生々しくて、そうだ、看護師ってそういうものに触れて、感じて、自分を媒体にして自分ではないものにめり込んでいくイキモノだった。
特にそれって、訪問看護師の役割な気がする。得意な技術というべきか。
生活の場、プライベートなスペースに入り込まないと、生き方まで支援することができない。
研修の内容と、本の内容、その境界もあやふやになって自分に入ってくる感じ。
訪問看護、そろそろ楽しみと共に武者震いしそう。

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