フカサワの夜を忘れるな
お腹が痛い。
下腹部だと思っていたら今は恐らく胃が痛い。
取り敢えずお腹が張って痛い、以外の症状はないので普段通りご飯も食べてます。流石に(元気になる食材を、と思って)ニンニクガンガンに入れた担々麺は食べた瞬間戻しました。判断力がないのは元々なのでそれ以外元気。
自己判断で夏バテと診断。
(一行上を見たほうが良いと思う)
最近特に冷たいお水一気飲み(気を付けて水分を摂ろうとしていた)するし、塩タブレットガリガリ食べてるし(気を付けて塩分を摂ろうとしていた)胃も荒れそうだな、と。
しかしまぁ、他の怖い疾患だったら嫌なのでちょっと続くようだったらクリニックは行きます。
往々にして自分のことは甘く見がちです。
だってあのときより辛くない、あのときより痛くない、そう思っちゃうから。
昔付き合ってた(と、思っていたのは私だけでした)ひととの別れ話が1ヵ月くらい拗れて、食事も喉を通らない、しばらくポカリ以外飲めなくて身体も指一本動かせなくなって10kgくらい痩せたことがある。
割りと私くらいの世代、Cocco鬼束ちひろ椎名林檎からのV系聴きまくっていたひとたち、女子高生くらいのときに結構フランクに死にたいと思う/実際に死のうとしてたひととてもとても多かったので(……まさかとは思うけど私の回りだけですか?)、たぶん私も死ぬんだろうなと普通に思ってた。きっとシド・ヴィシャスよりは長生きしないって。いや、まじで。
拗らせていたのは男との別れ話じゃなくて厨二病だって話でしたっけ。
いや、胃痛の話なんですよ。
胃は荒れた。
16にしてはハードな別れ話だった。
胃が痛くなって、一定のラインを越えると彼のことを思い出す。
悪い男だったけど、結局一番愛してしまった。B’zは好きだし、歳上の男しか好きになれないし、煙草は7mgのCASTARが好き、ガムはロッテのブルーベリー、ジーンズはLevi’sの501、色はTOYOTAのスーパーレッドV。
全部私の中でまだ生きてる。愛しさと一緒に。憎しみも同じくらいの大きさで一緒に。
大丈夫。
あのときの痛みに比べたら、なにもかもどうってことない。だから笑ってられる。
別れ話を始めにしたのは深沢にある公園のブランコだった。家族が寝静まったあとにこっそり家を抜け出してた。あの夜を忘れるな。あの夜の痛みを忘れるな。あれが私にとって全ての始まりだったから。