36.訪問診療にいってみた

先日Facebookに仕事を辞めることを投稿した瞬間にメッセージをもらった。

『大丈夫ですか?』

いや、まぁ、大丈夫といえば大丈夫だし、全然大丈夫じゃないといえば大丈夫じゃないような。
メッセージをくれたのは訪問診療のクリニックのドクター。そーいやこのドクターが主催している勉強会で、うちの代表(この度お潰れあそばされることが決まった、こないだ辞めたステーションのことです。いちおう10日まで在籍はしているので……)と出会ったんだった。変に責任を感じさせてしまったら申し訳ないな。

『飲み行きましょう』

行きます行きます。
ニートですし。

で、行ったらドクターと一緒に、クリニックが持ってる訪問看護ステーションの管理者さんも同席してくれていた。

折角近くで働いてたのに全然会わなかったですね~~

『この間すれ違ったよ、顔死んでたから声かけられなかったけど』

 

……納得である。

 

心のキートン山田がナレーションをキメたところで、成り行きはめっっっちゃはしょるけど『じゃあ明日は訪問診療で』って話になった。最早誘われたとかそういう感覚じゃない。確定事項。気が付いたら決まっていた。

ふたりとも酔っぱらってたもんな~!冗談だったりして~~!と思っていたら翌日朝イチで『12時半クリニック集合で👍️』とメッセージが届いていた。

……マジだった。

と、いうわけでスクラブ着てクリニックへ。

到着すると電子カルテの基本的な操作方法を教えてもらい、ドクター、ナース(昨日お会いした訪問看護ステーションの管理者さん。ステーションは主任副主任に任せて訪問診療にも同行しているそう)、相談員の3人と一緒に車に乗り込んで診察へ。
この日は午後から訪問の日で、定期訪問にプラスして調子が悪い患者さんの往診が1件、新規1件ということらしい。ルートは相談員さんが組んでいるそうで、遠くから近くへきれいに回ってこれるコースになっていた。
(え……?3ナンバーの車で……、この道を……?)

訪問看護の主な役割が療養上の世話だとすると、訪問診療の同行看護師の主な役割は診療の補助といった感じだった。

車椅子に乗っている利用者さんをベッドに移乗する、VS測定、医師が診察しやすいように衣類を整える、採血や膀胱留置カテーテルの交換の準備や介助、処方薬やワクチン接種歴の把握……、的な。

車の中ではプチカンファしつつ、移動中に連携している訪問看護ステーションやヘルパーさんがあれば状況報告しつつ指示があればタイムリーに伝えていく。電話でドクターへの報告も適宜受ける。
看護師さんが訪問診療に来るのを待っててくれてるタイミングもあるし、ちょうどよくヘルパーさんの来てるタイミングで診療に入ることもあるし、たまたま訪問看護師さんとすれ違って指示を伝えることもありました。

なるほどなぁ~~~

車酔いしなければ楽しそうだなと思った。
(相談員さんの名誉に関わるので念のためお伝えするとめっちゃ安全運転でした。法廷速度も守ってた。わたしが超車酔いしやすいだけで……)

地域特性を知りつつ、訪問看護の動きもわかりつつ、どちらかというと医師と近い部署(ICU)にいたこともあって熱烈歓迎(?)を受けてたんだな……。とひとりで納得していたのですが、飲み屋さんでのタイミングで『もうしばらくはこの地域で働きたくないです!』と力強く伝えていたので診療が終わってクリニックに帰ってお礼を伝えたところ『また飲みに行きましょうね~』という感じでバイバイしてきました。

なるほど看護師としてこーゆー形で在宅に関わることも出来るのかぁ、とは思ったけど、色々目についちゃって、やっぱり直接ケアに関わりたいなって思いました。

やっぱり訪問看護だ……。

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