28.他人の沼に飛び込むこと

今まさに職場の管理者さんの趣味、いや、沼である万年筆(及びその周辺にあるインク、紙など)沼に親指を立てて、ズブズブ沈んでいこうとしている。

管理者さんは明朗快活、真面目で正義感が強くて求心力があるひとだと思う。好きだ。

そもそもわたしが在宅に飛び込むきっかけになった一連の出来事で、うっすら在宅に興味を持つ→在宅無限大を購入→その足で向かった飲み会(友だちのお坊さんがやってる飲み屋の忘年会)ではじめましてにも関わらず『訪問看護興味あるの? だったらうちの会社に就職するといいよ!』って声をかけてくれたのが今の管理者さん。詳しく色々教えてくれて、在宅に飛び込むハードルを下げてくれて、ぼやけてた目の前を少しクリアにしてくれた。

勤務地(支社)は違うけど同じ会社で働いていた。
もちろん友だちではないけど、純粋な上司と部下とは感覚的にまた違う。

 

先日、居宅介護支援事業所(=ケアマネさん)に営業に行くとき用に、経歴や思いなどを書いた自己紹介のチラシを作った。

わたしは、前職が訪問看護だったことや急性期での経験があることを記載した。ついでにサウナが好きですと書いた。

管理者さんのものを打ち込みしていく。『どっぷり在宅沼にはまっております』

彼女の在宅沼にちゃっかりわたしもハマっていることになると思った。

 

悪く言えば『流されやすい』し『受け身』だけど、良く言うと『色々なものを吸収している』だとも思う。

果たしてそこに主体性はあっただろう?

そもそもB’zも、プロレスも、サウナも、赤色も、今のわたしを形作ったりわたしをわたし足らしめてるものも、誰か(上の4つに関してはひとりの男)の影響で、誰かのものであって自分のものではないような気がしてなんだか少し不安になってくる。

揺らぐアイデンティティ?

 

とはいえ、『これ、いいよ』って勧められたり『こうしてみたら?』ってアドバイスを受けても、自分が良いと考えたり、直感で思ったり(確実に後者のほうの比重が高い……)したものを取捨選択してるのは確実なんだろうと考える。

自分で、選びとっている。

男女問わず、いくつになっても、好きなひとから受ける影響は大きいだけで。

 

万年筆ではなくて、ガラスペンを買った。

たぶんわたしの沼はインク沼なんだろうと思ってる。
ペン先を水で洗って乾かすだけでインクを替えることができるので、万年筆よりガラスペンのほうが良いと思った。

 

毛細管現象でインクを吸い上げるガラスペンみたいに、良いものはたくさん吸収したい。好奇心旺盛に、誰かの好きなものを好きになれる自分を好きでいたい。

 

 

……って最後の段落を書いている間に、流れるような所作で万年筆とインク3本をポチっていました。早く届かないかな。管理者さんに見せたい。

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