26.ケアとは何か、に自分なりの答えを
『ケアとは何か』を読んで感想を語るTwitterスペースに参加させてもらいました。
引っ越し直前に書籍を購入。片付けと新しい職場に行く準備やらなんやらでなかなか読み進められないなーって思っていたところ、Twitterスペースやるって黒やぎさんが言っていたので便乗して参戦。この日のこの時間までに感想を語れるように読まなきゃいけないと思うと気合も入るものです。
……感想を語れる?って、結構ハードル高いなと思った。
『ケアとは何か』ってどんな本ですか? って聞かれても、こんな本ですよ! とは言えないねってことは黒やぎさんともお話ししていて、基本スペースキャット顔(宇宙を背景にフレーメン反応様の表情をしている猫)顔で読んでました。
どんな本ですか?って聞かれたら、私の語彙では「あー……、えーっと……、うん……、読んで……」って答えるしかない。じゃなかったら無難に「色々なケアラー(対人援助職)のひとのケアの場面を取り上げたインタビューが載ってて、それを考察してるよ(読んで!)」とか「ケアをするひとだけじゃなくてケアを必要としているひとの話も載ってるよ。星野源とか」とかかな。そんなことを言うのかもしれない。
すごい本だと思う。それは解るし、感じる。ケアをする・される場面が多角的に多岐に渡っていて、宇宙が広がってしまうからスペキャ顔(スペースキャット顔)をするしかなくなるけど。
ところでこれはTwitterスペースの中で少し話したことなので、メモしておきたい。本題。
感想語るか〜なにをしゃべるんだろうな〜〜ってことを考えつつ、何事もなくいつも通りB’zを聴きながら通勤していたわけです。
最近AVACO STUDIOってところで演奏したLIVE映像をYouTubeで配信してくれていて、推しの新しい映像を見ることができる(しかも無料)のは素晴らしいことだなって思いながら見て(正確には音声のみ聴いて)います。今配信されているのはALONEとCallingっていうB’zファンじゃなくても聴いたことくらいはあるのでは? っていう、有名曲。
ALONEを聴いてて私は、ケアとは『離れていても、誰か(なにか)とのつながりを信じられるようにする(なる)こと』なんじゃないかと思った。
B’zの歌詞は、物理的に誰かと離れている曲が多いような気がする。とはいえLONELYなときもあるけど多くはALONEで、誰かとつながっている。ひとりでいることで感じられる誰かの存在がある。
レジリエンスってことばで纏めたくないけど、それが支えで、支えを感じることができること・信じることができることが、強さなんだろうなと思う。
私なんかはどうしても職業として、専門職としてのケアを提供する立場にある(※いちおう)(でも最近、そうだけどそうじゃなくても良いような気もしてる。場合によってはだけど)のでそっちに焦点を当てがちだけど、ハイ、p1、開いてください。第一章。ケアの目的、一行目、一番はじめに、『ケアとは生きることを肯定する営みだ』って書いてある。これすごく良いな、と思う。
病者をケアする看護師や介護士、赤ちゃんをケアする母親父親、対等な友だち同士でも職場の同僚でも、はたまたLIVEの場にいるミュージシャンとファンの間でも、相互にコミュニケーションをとりながら、ことばがなくてもサインを見つけながら、1対何万人でも空気を共有しながら、ケアが成立してる。
ケアをする私がケアをされていると感じることがあるのはきっと、ケアをすることで、つながったと感じることがあったからだろうな。
それは固い絆の形をしていることもあれば、会話が上手く噛み合ってその瞬間笑い合えただけのときもあるだろうけど、小さなケアの経験を積み重ねていくことで確立できる自己像もある気がする。
同じようにケアされているひとが、ケアをしているって感じてくれたらと思う。お互いの生を肯定し合う人間的なつながりが持てることを目指したい。