6.ガス機器から考える
この間、わたしのプライマリーの利用者さん(独居、ADLは概ね自立、認知症の診断は出てないけど認知機能障害はある)がコンロのガスを出しっぱなしにしていたらしい。
キーパーソン(近所のひと)の体調不良で、ケアマネさんに相談が行ったらしい。
ちょっと様子を見に行けないから、と、普段は訪問看護も訪問介護も入らない休日の日、ヘルパーさんの手配ができないからどうしてもと言われて入ったらそんなことになってたらしい。
訪問してくれた(その日オンコールの)スタッフがすぐに気が付いてくれて、事なきを得たそうです。
そもそもガスって漏れてもわかるように悪臭?危険な臭い?がついてるはずなんですけどね。ずっと漏れっぱなしになってると気付かないのか、なんなのか。
ちなみにTwitterにも少し書いたかもしれませんが、ガス漏れ時、換気扇を回すのはNGらしいです。換気扇回すのも電気を使うから、うっかり発火の可能性があるらしい。換気扇ってだいたいコンロの上にありますしね。
(なんならドア開けるときの静電気発生で発火の可能性もあるんだって)
この場合の最適解は窓を全開にすることらしいです。
福島で爆発事故ありましたね。
しゃぶしゃぶ温野菜でプロパンガス爆発。
お亡くなりになられたかたもいるそうで。
ガスって怖いね、気を付けなくちゃね、って思ってた矢先、今日また別の利用者さん(独居、ADLは概ね自立、認知症の診断は出てないけど認知機能障害はある)(嫌な予感しかしない)のところに行ったところ、キッチンから謎のアラームが聞こえる。冷蔵庫開けっ放し???と思って、許可を経てアラームの出所を確認させてもらっていたところ、案の定コンロのスイッチが入ったままになっていたわけです。
ちなみに窓はなぜか元から全開。ガス漏れの臭いはなし。 こっわ!こっわっ!!!と思ってケアマネさんに報告の電話入れたんです。
そしたら『ガス漏れ防止機能ついてるんですよ~』だって。
良かった。
(いや、あんまりは良くないんですけど……)
取り敢えず今回の利用者さんはおふたりとも、ガスコンロを使うこと自体にそれほど頓着というか、こだわりがないことに関しては少し幸いだったかと思います。
女性のかたで料理をつくることが生き甲斐で、かといってIHのクッキングヒーターを新しく導入しても使えない、しかし火事のリスクを考えるとガスコンロの使用を制限(まぁ、端的に言うと使わせないってことなんですけど)せざるを得ない。単純にガス漏れ防止機能つきのコンロを買えば解決するのかも、少し怪しい。
安全が担保されてることは当然なんですけど、ひとから、生活しているひとから、看護師だって理由で生き甲斐を奪う可能性もあるんだな、それは、なんだかな。と、少し思ってしまった。いや、爆発や火事を出すなんてもっての他だけど。
そういうケースを目の当たりにしたときにどんな選択ができるかな、とか、誰とどんなことを話し合ったり、相談したりすれば良いのかとか、そういうことも考えていきたいと思いました。